消火栓からの放水訓練要領
                           作成:四日市市消防団 八郷分団
概要−5人で消火栓からの放水を担当する。
   消火栓から約40mの所で放水する。消火栓の位置からは、放水位置が見えない事と
   する。径サイズが65mmのホース(長さ20m)を二本使用。
二重巻きホース・消火栓キー・筒先(管そう)
(メス金具が外に来るように巻いておく事)
放水始め 放水止め
指揮者(小隊長)−@まず、隊員を集合・整列させ。 → 点呼 → 『操作始め』の指示
        A火災現場に先着し、放水位置を一番員に指示する。『放水位置は、ここ』
        B一番員・二番員が放水体制をとり、『放水準備良し』の報告で、『放水始め』
        の発声と右手を垂直に挙げて伝令員に伝える。
        C放水を止めるときは、『放水止め』の発声と右手を水平に挙げて伝令員に
        伝える。
        ★★★★『放水始め』・『放水止め』の手動作を覚えること★★★★
少し前傾姿勢になり構える。右手は、リング金具に通し、腰に当てる。
ホースのオス金具の首の部分を右足で踏んで起こさせ、 筒先を上から差し込んで、「カチッ」と音がしたら、  一度引っ張って
 みて外れないこと
 を確認。
一番員(放水員)−@筒先(管そう)だけ持って、小隊長について走る。
        A二番員が、持ってきたホースのオス金具と筒先(管そう)を結合する。 
        ★★★連結の方法と一度引っ張ってみて確認する事が重要★★★
        B二番員が補助の体制をとった状態で、小隊長に『放水準備良し』と報告。
        Cあとは小隊長の指示通り、放水する。


メス金具を右足で踏んで、オス金具の根本を持ち、 オス金具を上に引き上げながら、ホースを前に転がす。  そのままオス金具
 持って走り出す。
←オス金具から離れたホース部分を持って操作をすると、反動でオス金具が自分のアゴに飛んでくる事があるので注意。→ ↑放水の補助は、筒先員と反対側に立ち、ホースを持って手助けする。絶対に金具の部分を持たないこと!
金具の部分を持っていると不用意に外れることがあるので注意。
二番員(補助員)−@ホースを一本持って走り、約20mの所でそのホースを延長させ、オス金具
        を持って一番員の所へ走り、下に置く。
        ★★ホースの延長方法を良く、覚えてください。★★
        A一番員が筒先を連結させ、放水体制をとったら、ホースの反対側に回り放水
        の補助をする。
        ★放水の補助をする時は、金具持たず、ホースを保持する事★
        B放水補助の体制をとったら、小隊長に『放水準備良し』と報告。
        Cあとは小隊長や一番員の指示通り、放水する。
オス金具を上から差し込んだ場合、ロックせずに抜けることがある。
反対は、ダメ!
ホースのオス金具の首の部分を右足で踏んで起こさせ、 メス金具を上から差し込んで、「カチッ」と音がしたら、  一度引っ張って
 みて外れないこと
 を確認。
三番員(伝令員)−@消火栓の近くで、ホースを一本延長させ、オス金具を持って走る。
        ★★ホースの延長方法を良く、覚えてください。★★
        A二番員が延ばしたホースと結合させる。小隊長と四番員が両方見える位地で
        待機。
        ★★★連結の方法と一度引っ張ってみて確認する事が重要★★★
        B小隊長から『放水始め』の指示があったら、確認の意味で小隊長に向かって、
        右手を垂直に挙げて『放水始め』と発声する。
        C消火栓の操作員の方向を向いて右手を垂直に挙げて『放水始め』と伝言する。
         D小隊長から『放水止め』の指示があったら、確認の意味で小隊長に向かって、
        右手を水平に挙げて『放水止め』と発声する。
        E消火栓の操作員の方向を向いて右手を水平に挙げて『放水止め』と伝言する。
        ★★★★『放水始め』・『放水止め』の手動作を覚えること★★★★



筒先を外すときは、ホースのオス金具の首の部分を踏んで オス金具の円板をはさんで上げるよう操作する。
ホースの結合を外すときも同様にオス金具の首部分を踏んで オス金具の円板をはさんで上げるように操作する。
四番員(消火栓操作員)−@消火栓のフタを開け、ノズルを少し開けて水を少し流しながら、オス
        金具の砂等を洗い流し、水を一旦止める。
        ★★★★★消火栓キーには、裏・表の方向があり間違うとフタが開かないこと
        がある。(黄色が上)★★★★★

        A三番員が延ばしたホースを消火栓に結合させ、「カチッ」と音がしたら、
        一度引っ張ってみて外れないことを確認。指示が有るまで待機。
        ★★★連結の方法と一度引っ張ってみて確認する事が重要★★★
        B伝令員から『放水始め』の指示があったら、確認の意味で伝令員に向かって、
        右手を垂直に挙げて『放水始め』と発声する。
        C消火栓キ−を回して送水を始める。
        D伝令員から『放水止め』の指示があったら、確認の意味で伝令員に向かって、
        右手を水平に挙げて『放水止め』と発声する。
        E消火栓キーを戻して送水を止める。
        ★★★★『放水始め』・『放水止め』の手動作を覚えること★★★★
緑色の消火栓キーは『く』の字の背の部分に黄色でマークしてある まず、周囲をたたいて開けやすくする。 消火栓キーを穴に入れ 黄色が上に来るように
90度回す。
テコを利かせてうかせる 反対側に回り、フタを立たせ、 消火栓キーを90度回して、 キーを抜く。
足に注意して開けきる
その他−実際の火事の場合、安全確保のため最低四人は集めて下さい。
    また、消防署、消防団の到着後はその指示に従ってください。水利(水の便)が悪い
    場所などでは、消防車が消火栓を使用したり、水圧を確保するために他の消火栓を閉
    じるように指示をする場合もあります。
←丸形の新タイプの消火栓のフタは少し持ち上げたら、そのまま回すことで開閉出来る。  →
角タイプと同様に反転させることも出来るが、回転させた方が安全と思われる。
以上



☆下記の説明書は、消防職員や消防団員が立ち会った訓練を
実施後の復習に使って下さい。尚、消火栓からの放水訓練は
事前に消防署への届出と水道局への消火栓使用許可申請が
必要となります。

★印刷したい場合は、下記のPDFファイルを開いてください。
     消火栓取扱説明用PDFファイルへ